紺青のテネレッツァ




「明日ちゃんと検査しよか」


「では、医療班に伝えておきます」


そう言うなり手帳にメモする興時さん


「助かるわ、
ほんで他に聞きたい事はあるか?」



「どうして、僕は此処に‥研究所にいるんですか?」




この人達が僕を何処かから誘拐してきて記憶を消した


なんてはじめは思ったが、
さっきの様子からこの人達は僕に手は出してない


むしろ、助けてくれた側だろう



「君は此処の者が連れて来たんや」



先ほどまでの笑顔は困り顔に変わった

そして、それはすぐに真剣なモノになった



「あの日‥」



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