カラス君と黒猫さん







台所にて。



「お前、背伸びたな」

「1年近く会ってなかったからね」

「俺もそろそろ追い付かれるかぁ?くっそ・・・長身誇ってたのに」

「まぁ、その息子ですから・・・」



何食べようかなぁ。


とか思いながら勝手に卵を取り出している自分。



「おっ卵料理?」

「・・・・・・・・なんとなく。卵が残ってたから。親子丼でいい?」

「あぁ、全然いい」




卵。



何となく、昨日の黒猫さんを思い出した。



幼稚化して大変だったなぁ・・・・・・・・。
でも、あれはあれでよかったかも。



滅多に苛められない黒猫さんをつつく事が出来たから。


卵粥、って言うチョイスが可愛い。





黒猫さんにとっては災難だけど、新鮮で面白かった。





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