カラス君と黒猫さん



どうするか困り果ててた所で、急に黒猫さんの目が開いた。



「うわっ!」

「・・・・・・・・チョコムース!!・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チョコムース?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



いきなり“チョコムース”。


暫く俺と黒猫さんは目を開いたまま見詰め合っていた。



「ね・・・・・・・・寝惚けてた?」

「うん。チョコムース食べてる夢見てた・・・」

「・・・・・・・・・・あ、そう・・・・。」



再び目蓋を閉じようとする黒猫さんを揺さぶって。



「・・・ではなく!!何で居るの?!」

「ここに行きたかったから・・・・・・・」

「何でここで寝てるの?!」

「だって、寒い・・・・・・・・・」



俺の素肌に黒猫さんの指が触れ、不覚にも反応してしまった。



「あぁ、ごめん。脱がせちゃった・・・・」

「これ黒猫さんだったの?!俺が寝てる間に何してんの!」

「いいじゃんかよ」


寝惚け眼で唇を尖らせ、またくっついてくる黒猫さんには敵わない。



「・・・・・・寒い。」

「私があっためてあげようか」

「黒猫さんが俺の暖を取ってるじゃん」

「うん」



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