カラス君と黒猫さん
「黒音さん!?何やってるんだ!」
そこで騒ぎを聞きつけたのか、男の従業員が部屋に入ってきて、警察を呼ばれた。
その後、とりあえず教師はフロントの奥に連れて行かれ、俺らはやってきた警察に説明。
何でも、その肥田と言う先生は以前盗撮で一回警察沙汰になったらしい。その時は大して大事にならなかったとか。
「黒猫さん、怪我は無い?」
「ん。」
ジュースで濡れ、固まってしまった髪を不機嫌そうにいじる、黒猫さん。
(・・・・・・・・どうしたんだろう)
多分、黒猫さんだったらいつも通り飄々とした性格に戻ると思ってた。
いや、それも失礼か。
「・・・・・・黒猫さん?」
警察の人が戻ってきた。
けど、黒猫さんは椅子に座って下を俯くまま。