開国維新の洋魔戦記
リリスは手代木を見て質問した。


「なんだ。

こいつは」


警備隊長が答えた。


「リリス様の宿主となったいる女の兄でございます」


「そうか。

殺してしまえ。

この女が霊力がなかなか強くて時々わらわを追い出そうとする。

身内の者が死ぬ様を見せつけておけば、わらわを追い出そうとする気も失せるだろう。

そうだ。

虎に喰われるのを見せてやれ」


警備隊長は言った。


「わかりました。

用意が整いますまでおまちください。

できましたらお呼びいたします」


リリスは席を離れた。


手代木も謁見の間から移動した。

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