暗がりの夜だから


「…また、泣いてる。」

どこからか聞こえた、闇を照らすような透き通った男の声。

声のするほうを見渡すと、…私が上ったはしご……?

「……っ!」

途端に恐怖の渦に落とされる。

誰か…、いるっ…。


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