天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ
「わ、悪かったよ、そんなにムキにならなくてもいいじゃないか…」

立ち上がりながら前髪を整える月人。

いつでも女子生徒からの視線を意識する事は忘れない。

今も筱萠からの(胡乱な)視線を感じながら。

「じゃああの簪の女の子はまたの機会にするとして」

「誰がてめぇなんざ許可するかってんだ」

大変ご立腹の宜虎。

「仕方ないから、あの凶暴体育教師の奥さんにでもアプローチしてみるかなぁ?よく学園に来てるの見かけるけど、色っぽくて艶っぽくていいよぇ…ああいう女性と昼下がりの情事ってのも悪くないよねぇ…着物大人女性大好物!」

ペラペラとよく回る舌で語る月人。

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