ハーレム ブラッド
風呂上がり


「マリアさん…動かないでください。」

「ん〜。」


咲子がマリアの髪を櫛でとかす。

「熱くない?」

「はい。」


桂木が沙羅の髪をドライヤーで乾かしながら言う。


「うんしょっ…

よっ…と…」

クーニャは柔軟体操をしている。


「で…何で俺がこんなことを?」


「なんか今日は私だけスキンシップがなかったと思わない?」

「だからって…膝枕は恥ずかしいっつーの…」


幸大は姫野の膝に頭を預けて寝転がっていた。

「ったく…こんなに人数を増やしてどうするのよ…」

姫野が言う。

「お前らはともかく沙羅とマリアは一時的に…」


ペチンッ!

姫野が幸大の額を叩く。

「沙羅はとっくに手遅れよ。

それにマリアはまだ子供っぽいから気づいてないだけで…端から見てると既に…ってところが多いわ。」

姫野が言う。

「そうか…」

「幸大は二人のことをどう思ってるの?」


「…。

嫌いだったら…こんなにあいつらに肩入れするわけないだろ?」


「ったく…素直じゃないわね。」



こうして夏休み初日が幕を閉じた。


この日は徹夜をし翌日は朝に寝て夕方に起きると言うダメな1日を送った7人だった…
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