ハーレム ブラッド
「幸大!!」

マリアが幸大を呼び止める。


「どうした?」

「私もあれが欲しいぞ!!」

マリアは水に浮かぶマットを指差す。

「確かレンタルをやってたな…」

「あの…」

沙羅がやって来る。

「ん?」

「私も…アレ…」

「ああ…シャチの形をしたやつか…」

「はい…」


「じゃあ、レンタルしに行くか。」

「すみません…私、泳げなくて。」

沙羅が言う。

「謝ることじゃないよな?

俺だって何とか泳げるって程度だし。」


幸大が言う。


「そうだぞ!

私も泳げないしな…」

マリアが遠い目をする。


「もしかして、クーニャに馬鹿にされたか?」


「…ああ。」


「そうか。」





数分後


マットの上で寝転がりプールに浮かぶマリアとシャチの浮きにしがみつく沙羅がいた。
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