ハーレム ブラッド
「ねぇ、彼女たち、暇?」


数人の男が姫野たちに近づく。


「…。

はぁ…。

幸大は?」

姫野が言う。

「あ、あの、さっきおじいちゃんと争いながらどこかに…」

桂木が言う。

「まったく…

幸大君はだめだにゃ〜。

私たちだけだとナンパされんのは明らかなのにねぇ?」

クーニャが言う。

「桂木先生のお祖父さんもなかなかしぶといですね。」

咲子が言う。



「君、いくつ?」

「あ…

じ、16です。」


沙羅が言う。

「うぉっ!

女子高生!?」



「まったく…群れてバカみたいな面下げて。」

マリアが言う。


「ねぇ、彼氏はいる?」

「いないなら俺が立候補しようかな!」



男たちが口々に言う。




「悪いな。

そいつらの彼氏はここにいるんでな。」



幸大がやって来た。

「幸大君!!」

桂木が言う。


「先生のお祖父さんが見当たりませんが?」

咲子が言う。

「鉄血の重りを付けて海に沈めた。」



「おいおい…

そんな奴ほっといて俺たちと遊ぼうぜ?」

ナンパ男たちは引き下がる気配がない。

「彼氏なんて嘘つくなよ。」

「一人しかいねぇじゃん。」


男たちが言う。
< 244 / 500 >

この作品をシェア

pagetop