ハーレム ブラッド
「そう…ですか。」

「君は今、媚薬を常に打ち込まれているような状態だ。


もしかしたら、見ず知らずの一般人を襲う衝動に駆られるかも知れない。」

「そんなことはないです!!」

「ああ。

唯一、君が興奮を抑えていられるのは君が血液を操れる能力があるからだ。


だが、君の行為がエスカレートしているという事実が物語っている。


血液を操れると言っても理性を徐々に失っていってる。

いつ、理性が飛ぶか。

そして理性が飛べば君は抑えていた欲求を爆発…いや、暴発させてしまう。


その前にはやく性的欲求を解消した方がいい。」



「…。

わかりました。


忙しい中、失礼しました。」


「あ、幸大君。

最後に一つ。」

「何ですか?」


「はやく孫の顔を見せてくれないかな?」


「…。


失礼します。」



「しかし…近いうちに孫の顔を見れれば良いがなぁ〜。

やっぱり孫は女の子がいいな。


姫野みたいに可愛い子がいいなぁ。」



「榊主任、にやけた顔で患者に近づかないでくださいよ?

気持ち悪いですから。」


研究員が言う。
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