ハーレム ブラッド

乙女はドキドキ

某日

昼休み

屋上

皆での昼食を終えた時だった。

「幸大、これを見て欲しいの。」

姫野が新聞を渡す。


「どれどれ？


へぇ、まだこのドラマやってたんだ。


あれ？

このドラマ、もうシーズン10？

あ、役者が違うのか。

主人公は一緒だな。



へぇ、この局でこのアニメか。

って、これ二期がはいんのか!?


で…なんかあったのか？」

幸大が言う。


「こっちよ…。」

呆れながら姫野が新聞をひっくり返し一面の見出しを指差した。


「何々？

『ヨーロッパで相次ぐ怪奇事件。

犯人はビッグフット!?吸血鬼!?』」


幸大が見出しを読む。

「幸大さん…詳しく読んでください。」

咲子が言う。


「ああ。

…。

『ヨーロッパでは体内から血液を抜かれ死亡している死体が30件を超えた。

近くには人間の足跡よりも大きな足跡があり、その足跡が途中で途絶えていた。


事件の目撃証言は不可解で捜査員たちも妄言と判断していたが目撃証言がほとんど一致していたため発表された。


犯人はビッグフットと呼ばれるＵＭＡのように体長は軽く２メートルは超え、証言の中には３メートルだと言う者もいた。』」