ハーレム ブラッド
「たまには…そういうスキンシップも必要なんだよ。」

幸大が言う。


「ふぅん…」

クーニャが言う。

「幸大さんは毎日私とスキンシップをしてますけどね。」

咲子が言う。

「あれぇ?

幸大君…たまには、って言ったよねぇ?」

クーニャが幸大を屋上のドアまで追い詰める。


「最近は布団は1つしか敷いてないんです。

幸大さんと抱き合いながら寝ますし、幸大さんは私が抵抗しないのを良いことに激しくキスをしたり、首筋を舐めたり…

そして耳元で『好きだ』とか『愛してる』と囁いてくれます。」

咲子が言う。

「さ、咲子…」

幸大が言う。

「そんなこと、してるんだ。

しかも、毎晩。」

「いや…その…」

「幸大君が、毎晩…キス。

愛を囁いて…一つの布団で、抱き合いながら…


はぅぅぅ…やん、やん!!」

桂木は自分の体を抱きしめて悶えている。


「桂木先生って妄想癖があるわよね…。」

姫野が言う。

「沙羅も顔が真っ赤だぞ!?」

マリアが言う。

「毎晩そんなことされたら体も心も持ちませんよぉ〜!」


ほっぺを抑えながら首を左右に振る。

「…翡翠の眼の吸血鬼は妄想癖があるのかしら…」

姫野が言う。
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