ハーレム ブラッド
Shall we dance?(愛する貴女と踊りたい)
秋、某日


日柄もよく秋晴れと呼ぶに相応しい朝

町内に響く花火は祭囃子のように生徒たちの心を躍らせる



本日は学校祭


『これより学校祭を開催いたします!!』


ノリノリの挨拶をした学校祭実行委員の委員長。


そして…

幸大のクラス



「咲子が何でお化け屋敷を薦めたかがわかったぞ?」

教室の一角、真っ暗な場所。

セットの予備の台にあぐらをして座る幸大。

「暗いと一緒にいれますから。


それに、姫野さんたちの邪魔も少ないですから。」

幸大の足の上に体育座りをする咲子。

「まぁ、何かトラブルがあるまで、休憩時間までは暇だし…最近は優衣さんの家に居候だから構ってやれなかったしな。」

幸大が抱きしめる。

「幸大さん…


ん…んむ…ちゅっ…」


二人はキスをする。

「ふぅっ。


私も実は何度も幸大さんと一緒に学校に通いたいと思いました。」

「だったら…」

「いえ…

でも…幸大さんは私との時間を作ってくれています。」

「そりゃ、咲子が好きだから。」

「それに、幸大さんの学校には毎度忍び込んでます。


休み時間も幸大さんはたまに私に会ってくださったり…いつだかはタルトを分けてくださったり…


昼休みは皆さんと一緒に屋上で昼食。


放課後は校門で待ち合わせ。


とても幸せです。」
< 334 / 500 >

この作品をシェア

pagetop