ハーレム ブラッド
テスト・ビター・テイスト
年が明け、一ヶ月が過ぎた。

幸大たちは相変わらずの日々を過ごしていたが…


季節は2月の初め頃


姫野、クーニャ、マリアが窮地に立っていた。


昼休み、屋上

「あの…ね?

落ち込まないで?

まだチャンスがあるんだから。」

優衣が言う。

「あの…何かあったんですか?」
沙羅が言う。

「実はさっき、この3人にあるお達しが来たんだよ。」

幸大が言う。

「お達し?」

沙羅が言う。

「噛み砕いて言えば…

姫野さん、クーニャさん、マリアさんは次回のテストである程度の点数をとらなければ留年します。」

咲子が言う。

「え!?

本当なんですか!?」

沙羅が言う。

「さもなきゃ…この3人はこんなに落ち込まないって。」

幸大が言う。

「さらには、テストまでは1週間です。

なのにお三方は勉強をしてないので絶望的です。」

咲子が言う。


「でも…私たちは誰もこの前のテストで赤点をとってないわよ?」

姫野が言う。

「夏休み前もだよ!!」

クーニャが言う。

「私はまだ一回しかテストは受けてないけどな。」

マリアが言う。



「えっと…

毎回、点数がギリギリだし…

マリアちゃんは途中入学だから単位の日数がギリギリなの。

だから…マリアちゃんは次のテストが赤点じゃなかったら進級できるんだけど…前回のテストは赤点ギリギリだったから…」

優衣が言う。
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