ハーレム ブラッド
「つーか、幸大。

俺たちにも義理チョコをくれるように言ってくれよ〜」

男子たちが言う。

「あのなぁ…」

幸大が呆れる。


「ごめんねぇ〜?」

クーニャが近づいて言う。

「私も皆に義理チョコくらいはあげたいけど〜

クーニャのダーリンがダメだって言うの。

独占欲の強いダーリンだから、ね?」

クーニャが幸大の両肩に手を置く。

「義理チョコをあげるなとは言ってないぞ?」

幸大が言う。

「あら…

でも、良い気はしないって言ったわよね?」

姫野が言う。

「だが、ダメだとは言ってないぞ?」

「まぁ、私たちも義理チョコを作るのも面倒だし…」

姫野が言う。

「ってことでごめんねぇ?

幸大君の機嫌を損ねると…その日の夜に口では言えないほど淫らなお仕置きを…」

「したことねぇだろ!!」

クーニャが言い切る前に幸大が遮る。

「でもぉ〜

幸大君にされたらお仕置きじゃなくて御褒美かにゃ〜?」

クーニャが言う。

「クーニャ…頼むからやめてくれ。

男子が殺気立ってる…」

周囲の男子が幸大を睨んでいた。

「それは置いといて、帰りに買い物に付き合ってもらうわよ?

チョコの材料買わないといけないから。」

「はいはい…」

幸大が言う。


「あぁ〜

明日のバレンタインは楽しみだな!

憂鬱な月曜日である今日が楽に乗り切れそうだ!!」

行正が楽しそうに言う。
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