ハーレム ブラッド
「他の吸血鬼は最低でも1週間に一回。


あなたも知ってるでしょ?

1週間に一回どころか大体5日くらいで軽い貧血を起こすのよ?


吸血鬼と結婚したら大体は最低でも3日に一回は血を吸うのよ?


もちろん最低でも。


そうすると結婚相手の血が足りなくなるわ。

それで吸えなくなったら本末転倒。

だからちょくちょく他人から血を吸うのよ。


吸血鬼の浮気ってところね。」

「翡翠の眼の吸血鬼は一ヶ月に一回ってことは…

確かに相手が貧血になる可能性は少ないな。」

幸大が言う。



「私も幸大さん一筋です。」

「ぶっ!?」

咲子の一言に幸大が吹き出した。


「私も幸大一筋よ?」

「私もだよぉ〜。」

「幸大さん、騙されてはいけませんよ?

彼女たちは幸大さんの血が目当てですから。」


「黄昏の眼のクーニャはともかく私は違うわ。」

「私も違うよ〜!

咲子ちゃんこそ血が目当てだと思うな〜。」

「血だけが目当てなら同棲なんかしませんよ?」

「同棲じゃなくて同居だ。

しかも、お前はただの居候。」

幸大が言う。
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