シンクロニシティー


「俺にとってコトは特別だった、お前は違ったかも知んねぇけど。お前が『別れて欲しい』って言ったら俺はいつでも女全部と手を切った。けど、ルミコ以外な、俺も生活掛かってっからさ」


 女に掛かっている生活って……
 それを堂々と言っちゃうレイジは、やっぱりバカなんだと思った。


「そんなの言うだけならいくらでも言えるよ。でもそれが本心だろうと嘘だろうと、私にとってはどうでもいいことだけど。とにかく、レイジともう会わないことが『別れる』ってことになるなら、私は別れたい」


 レイジの言葉はイマイチ曖昧で、何を言いたいのか良くわからない。
 でもそんなのどうでもいいし興味もないから、ただ私は私の主張をした。


「ひっで。お前……せめて俺に対して情ぐらい湧かねぇの? 俺ら、結構な回数ヤッたよな?」

 相変わらず困った顔で無理矢理に笑って、レイジは寂しげに呟いた。


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