シンクロニシティー


「どうって……別に何とも……」

 曖昧に返せば、

「へぇ、コトって好きじゃない人とでもエッチとかするんだ」

 ボソリ、ナッチはそんな言葉を口にした。



 ドクン――
 心臓が大きく跳ねた。



 まじまじとナッチの顔を見れば、悪戯っぽく微笑んでいる。
 けれど目が笑っていないように見えるのは、私の気のせいかな。



 レイジと関係があったことを、どうしてナッチが知っているんだろう。

 誰にも侵されたくない秘密の場所に土足で踏み込まれたような、とんでもなく嫌な気持ちになった。


< 149 / 296 >

この作品をシェア

pagetop