シンクロニシティー


 そんなはずない、と自分で自分に言い聞かせる。


 けれど、ナッチを追い越すようにして前に歩み出て来た男が、気味の悪い嘲笑を私に向けて言った。



「なっちゃん、この子ホントにやっちゃっていいの?」
 


 やっぱりだ、犯される、逃げなくちゃ。

 咄嗟に立ち上がってソファーとテーブルの間を、男が居る方とは反対へ向かって大慌てで移動する。
 狭い隙間を抜けたけれど、入口はナッチと数人の男たちで塞がれていて、思わず足を止めて立ち尽くした。


「どうぞ、お好きなように」

 ナッチは冷ややかな笑みを浮かべて、至極落ち着いた口調で答えた。


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