シンクロニシティー
「コト、お風呂入る? 入れてくるね」

そして、シュウの低いけど柔らかい声……。


聴覚も、これは現実なのだと主張する。



湯船につかってホッとした途端、頭の中で色々な思考がグルグル巡り始めた。


これからは、ここで暮らしても良いってことなのかな。それとも臨時的にここに置いて貰えることになったのか……。『駆け込み寺』みたいな感じ?



湯船から一旦出て、身体を洗おうとシャワーを浴びていたら、両の足首に何やらモゾモゾと不快な感触。恐る恐る視線を落としてみたら――


「ひっ……!」


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