シンクロニシティー
シュウがどうやって話をつけてくれたのかはわからない。けれど、母は一度病院に来たけれど、退院手続きだけして帰ったらしい。



私はシュウの仕事が終わるのを待って、一緒に病院を出た。




夢みたいだ。シュウと一緒に居られるなんて。

夢じゃないだろうか、きっと夢だ……。



けれど、シュウの部屋に入ったら、目に映ったのは懐かし内装、鼻腔を撫でたのは懐かしい香り。何の匂いかわからないけれど、シュウの匂いだ。


視覚と臭覚が、これは夢ではないと教えてくれている。


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