色をなくした世界
場面が変わる。



今度は雪乃に和哉がプロポーズした日の事だ・・・・。


何も言わない和哉に別れ話でもされるんじゃないのかと、不安になった時・・・和哉の携帯が鳴った。


「分かってる」「お前が言うな」「馬鹿」


そう言うと電話を切り、雪乃に向き直った。


「雪乃・・・結婚しよう」


恥ずかしそうに雪乃が欲しがっていたハート形のダイヤの指輪をくれた。



嬉しくて嬉しくて抱き着けば、和哉も受け止めてくれる。



別れ話でもされるのかと思ったと伝え、電話の相手を聞けば・・・・雄大だった。



相談をしていて、今日プロポーズすると伝えて合った為、心配してかけてきたらしい。




まだしていないと言うと、俺が言うやら、伝えないと他の男に持っていかれるやら言われ・・・少し焦った和哉は意を決して言う事にしたと伝えてくれた。




ちなみに指輪は雄大とあれでもないこれでもないと言いながら買ったらしい。



店は雄大が進めた所で、指輪は和哉が選んだと言っていた。


「二人からの婚約指輪だね」


と笑い和哉を困らせたものだ。


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