色をなくした世界
止まっていた雄大の時計が・・・私の時計が・・・動き始める音がした。
「そうだよ。雪ちゃん。俺週末に転勤が決まったんだ」
雄大が決心したように言った言葉に、分かっていたものの・・・雪乃は愕然とした。
(雄大君が・・・・転勤・・・・?)
「前から言われていたんだ。九州に行ってほしいって。でも断ってた」
雪乃の側にいたかったから。
「でも・・・・良い機会だと思う。だから・・・行くよ。それを雪ちゃんに伝えに来たんだ」
泣いてはいけないと思うのに・・・涙が溢れてくる。
「本当に・・・・行くの?」
雄大が行くと言った以上、これはもう決定事項なのに・・・行かないでほしいと心が揺れる。
それが友人としてなのか・・・異性としてなのか・・・雪乃にはまだ分からない。
ただ・・・雄大がいなくなるのは・・・・嫌だった。
「行くよ。もう決めたんだ。だから雪ちゃんにさよならを言いに来た」
雄大も自分の元を去っていく・・・でもそれは誰のせいでもない・・・自分のせいだった。
「そうだよ。雪ちゃん。俺週末に転勤が決まったんだ」
雄大が決心したように言った言葉に、分かっていたものの・・・雪乃は愕然とした。
(雄大君が・・・・転勤・・・・?)
「前から言われていたんだ。九州に行ってほしいって。でも断ってた」
雪乃の側にいたかったから。
「でも・・・・良い機会だと思う。だから・・・行くよ。それを雪ちゃんに伝えに来たんだ」
泣いてはいけないと思うのに・・・涙が溢れてくる。
「本当に・・・・行くの?」
雄大が行くと言った以上、これはもう決定事項なのに・・・行かないでほしいと心が揺れる。
それが友人としてなのか・・・異性としてなのか・・・雪乃にはまだ分からない。
ただ・・・雄大がいなくなるのは・・・・嫌だった。
「行くよ。もう決めたんだ。だから雪ちゃんにさよならを言いに来た」
雄大も自分の元を去っていく・・・でもそれは誰のせいでもない・・・自分のせいだった。