色をなくした世界
雪乃の両親が病室から出てくるが・・・・お母さんの方は梓達が見えていないようだった。



雪乃をガラス越しに見ると・・その場に泣きくずれる。




「何で雪乃が・・・何で・・・和哉君の所に行きたかったの?」




何も知らない雪乃の母は返ってこないと分かっていて、雪乃に聞き続けている。





「雪乃・・・・?和哉君の所に行かないで・・・私たちの元に戻ってきて・・?雪乃・・・お願い・・・死なないで・・・」





仕事が楽しかった為か、雪乃は滅多に実家に帰らなかった。




梓が実家帰らないの?と聞けば、帰るのめんどくさいと言っていたが・・・こんな雪乃の母の姿を見るくらいならもっと強く言えば良かった。





二人が雪乃の母を見ていると・・・雪乃の父が二人に気付きやってきた。



「梓ちゃん・・・ずっとついてくれてて・・・ありがとう」



そう言う雪乃の父は一気に老け込んだように梓には見えた。



「いえ・・・・私の方こそ・・・私が・・・買い物頼まなければ・・・・」



そう・・・梓が頼まなければ、雪乃は買い物には行かなかった。




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