色をなくした世界
雄大は和哉の両親と雪乃の両親に挨拶し、少しだけその場を離れた。


待合室に来てみれば・・・夜の為か誰もいない。


自動販売機の光だけを頼りに、雄大は和哉の手紙を開ける。


『雄大へ・・・


この手紙は5年前の俺が書いているから・・・・その時の俺の気持ちを書くよ。


デートの場所教えてくれてありがとう。


雪乃もすごい喜んでるよ。


雄大・・・手紙だから書くけど・・・俺お前が雪乃を見ているのを知っていたんだ。


それでも・・・雪乃を渡したくなかった。


こんなずるい俺なのに・・・雄大はいつも助けてくれて・・・俺はどれだけお礼を言っても伝えきれないものをもらったよ。


雄大。ごめん。


・・・・ありがとう。

お前が幼馴染で俺は・・・本当に幸せだ。


                                     和哉』



和哉らしい手紙だった。



雄大も和哉が気付いているんじゃないかと思う時は何度かあった・・・・。



でも何も言わない和哉の優しさに甘えていたのだ。



3人でいるのが・・・・楽しかったから。



自分の気持ちを知ってても、和哉は雪乃から雄大を離そうとはしなったのが・・・今では嬉しい。
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