色をなくした世界
そこだけ時間が止まったようだった。


(和君・・・が生きてる?・・・・・和君・・・・)


「かず・・・」


雪乃の声は青山によって遮られた。


「春日谷・・・やっとお前は来たのか」


ほらこっちに座れと青山に連行されて行った。


しかし雪乃は連行されていった一馬の姿から目が離せない。


「生きて・・・・た・・・・?」


言葉にだしそれはありえないと自分に言い聞かせる。和哉の死体も見た。通夜も葬式もした。和哉が生きているわけなかった・・・。


それでも目が離せない雪乃に雄大が声をかける。


「・・・・・あれが春日谷一馬・・・・似てるだろう」


3年会っていない間に変わっていてくれればと思ったが、嫌になるほど一馬は和哉にそっくりなままだった。


「・・・・・・・・・・」


一馬を見たまま返事をしない雪乃に焦りを感じ、雄大は雪乃の肩を揺する。


「雪ちゃん!!あれは和哉じゃない」
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