彼は、理想の tall man~first season~

「焼鳥屋さんとかでも、」

いいんですか?という雰囲気で伺うと。

焼鳥屋か――と、敦君は何か思案の空気を醸し出し。


「串焼きとかはどう?」

――逆にそう聞いてきた。


焼鳥屋よりも、幅が広そうで、色々な食材を楽しめそう。


聞けば敦君がたまに行っていたお店らしく、木曜日は、そのお店に連れて行って貰うことで話はまとまった。

次に会えるのが木曜日に確定となって、私は意気揚々、気分が弾んでいた。


「そうだ、長山の2次会の件だけど、ある程度の予定、松本と決めちゃっていいかな?」


具体的に何時にこっちを出てだとかは、後でいいけど。

予めのことは、任せてしまっておいた方が、敦君的にも動きやすいだろうと思って、コクコクと頷いて返した。


「1日早く前乗りでも平気?」


それって、土曜日に出発する感じなのかな?

確か日曜日の夜が開催日だったはずで。

翌日はハッピーマンデーで休みだから、前乗りしていた方がゆっくり出来そう。


――特に予定はないから、大丈夫という雰囲気で返すと。


「松本が、世話しないから、ゆっくりプランでどうよって」

「私は、全然大丈夫です」
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