償いノ真夏─Lost Child─

真郷はじっと、母の後方を見つめた。

九郎は母を見ていない。

見ているのは、母の影のようだった。

暗く落ち込んだその中に、微かに蠢く『蛇』がいた。











< 82 / 298 >

この作品をシェア

pagetop