恋のはじめ
「もー二人とも黙って座って!左之さんもムキになんないの!」
藤堂の子供っぽい声が二人を止める。
仕方ないと最後に数秒程睨み合い、大人しく座る。
とそこに、遅れて沖田がやってきた。
「君たち飯前で腹ペコなのに元気だねー」
「総司!」
最初に反応したのは原田だった。
「遅せーよ。お前、今日新しく入隊してくる奴の話知ってるか?」
早速この話を持ち出してくる永倉は、運ばれてくる食事の匂いを嗅ぐ。