ワケがありまして、幕末にございます。
“何もしねぇクセに”
―――『ちゃんと想われているよ』
…やっぱダメみたいだよ、源さん。
未来から来た人は、
アタシは、
…此処には邪魔みたい。
「酷い言われようやな」
くぐもった、声が聞こえた。
屋根裏から。
「降りてきてから話して下さいよ、びっくりしますから」
誰も見えないのに声が聞こえるとすっごい怖いんですよ。
ビビるんですよ。
「そら堪忍」
パッ、黒い塊が目の前に立った。
「仕事、だったみたいですね。
お疲れ様です」
「おぉ、これから忙しなるで…。
…で?」
「は?」