ワケがありまして、幕末にございます。




「はーいおまちどおさまぁ」




運ばれてきたのは多分茶と団子。


ってことはきっと甘味処か茶屋ってところか。




「げにおんしアチラさんの人かと思ったんじゃが…このホワイツヘアー!」


「違います。
あと正しくはホワイトです」


「分かるんか!
ェングリッシュ!」




…おしい。

めちゃくちゃおしいんだけど、イングリッシュです。




English


なんせ現代では小学校から必須科目ですからね。




「まぁ少し…ところでオジサン、こんな所で異国語話したりしたら捕まりますよ?」


「大丈夫じゃあ!
ワシ、逃げ足だけは速いきに」




…だろうな。

この喋り方、英語を知る存在。



彼は坂本龍馬だ。








少し経った頃、聞きたかった問を言葉に発した。




「オジサンは、未来…これからの日本をどう思いますか」




聞いてみたかった。

少なからず日本を変えたであろうこの人に。




「…もう、幕府の時代は終わりじゃ。
もっと世界と広く関わってかんといかん。
未来云々はまだよく分からんが…ワシが、今のこの日本を変えてみせるぜよ」





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