ワケがありまして、幕末にございます。






「「ありがとうございます!!」」




素敵ラブリースマイルな2人。



あたしには出来ない芸当だな。




「じゃ、行こうか」




そしてアタシ達は歩き出した。













弓道部が使用する練習場は、本棟から少し離れている。


万が一でも、矢が生徒に当たらない為に。




「すみません、疲れているのに」


「や、そこまで動いてないから大丈夫だよ」


「市村さんってほんとスポーツ万能ですよね」


「いやそんなことないよ。
卓球とかは出来ないし」


「それでも全然すごいと思いますよ!」




そんなたわいもない話をして歩いていた。




…それがいけなかった。







< 5 / 325 >

この作品をシェア

pagetop