ワケがありまして、幕末にございます。
「「ありがとうございます!!」」
素敵ラブリースマイルな2人。
あたしには出来ない芸当だな。
「じゃ、行こうか」
そしてアタシ達は歩き出した。
弓道部が使用する練習場は、本棟から少し離れている。
万が一でも、矢が生徒に当たらない為に。
「すみません、疲れているのに」
「や、そこまで動いてないから大丈夫だよ」
「市村さんってほんとスポーツ万能ですよね」
「いやそんなことないよ。
卓球とかは出来ないし」
「それでも全然すごいと思いますよ!」
そんなたわいもない話をして歩いていた。
…それがいけなかった。