ワケがありまして、幕末にございます。
トッ、と素朴な音が肩の辺りから聞こえた。
「…え?」
何で当たってない…?
何でソコにいる…?
「…だから言ったろが。
てめぇ死ぬぞって」
土方は真後ろから真っ直ぐアタシを見据える。
「何で…」
「1回見た技をくらうのはただのアホだ」
「え、だって土方アホじゃん」
「真顔で言うなよ。
つかアホじゃねぇ」
「あ〜〜〜土方に負けるとか…」
「んでもってシカトかよ」
弱くなったかも、と呟く。