わたしとあなたのありのまま ‥2‥


 学校の門を出たところで、背筋が凍った。
 今一番会いたくない人が視界に入ったから。

 門に背を預け、両手は制服ズボンのポケットに突っ込んで。
 私と目が合うと、ハッとしたように門に委ねていた半身を起こして、真っ直ぐ立った。


 通り過ぎる生徒たちは、皆が皆、他校の制服を着た彼を盗み見ていく。
 そんな中に、何やらヒソヒソと話し、キャッキャッと黄色い声を発したりする女子もいて。

 彼は、格好いいから。
 ムカつくぐらいに格好いい。

 冬以は――
 ただ、突っ立っているだけでも絵になった。


 会いたくないのは、田所の次かもしれない。
 だから、二番目かもしれない。

 思わずそんな、どうでもいいことを考えた。
 ほんの一瞬、現実逃避してしまったのかも。


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