わたしとあなたのありのまま ‥2‥
そんなことを考えながら、黙々と歩き続ける私に、せなくんは軽く苦笑を漏らしながらも続けた。
「距離を置きたいだけじゃないかなぁ。
別れるつもりとか、本当はなくて」
「『別れよう』ってはっきり言われたよ?」
言いたいことが良くわからず、せなくんも知っているであろう事実をわざわざ伝えた。
「離れてる間、秋山さんを縛りつけるのが嫌だったんだと思う。
一旦別れて、それで秋山さんが他のヤツ好きになったら、それはそれで仕方がないとか考えてんじゃないかな。
それに……
『待ってて』なんて、あの悠斗が言う訳ねぇわな」
せなくんがそう言った後、乾いた笑い声が小さく聞こえた。