わたしとあなたのありのまま ‥2‥


 空いているブランコに腰掛け、足を地に付けたままユラユラと前後に揺らした。
 久しぶりに乗るそれは、意外にも心地よくて、ほんの少しだけ気持ちが安らいだ。

 安全な距離を保って立つ冬以は、しばらくの間、そんな私を眺めていたようだ。
 はっきりとはわからない。
 私は努めて冬以を視界に入れないようにしていたから。

 ただ、視線を感じた。
 なんとなく。


 やがて、

「ほのか」

 冬以がまた、柔らかく静かに私の名を口にする。
 ようやく視線を上げて冬以を見た。

 酷く辛そうに歪めた冬以の顔は痛々しく映るけれど、同情心など微塵もわかない。
 嫌いだ、この人が。
 名前を呼ばれるだけで、イラっとする。


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