わたしとあなたのありのまま ‥2‥


「ねぇ、お嬢さん。
 ブランコ、待ってる子がいる」

 言って冬以が視線で自分のすぐ横を指した。
 見ると、小学校低学年ぐらいの女の子が、私に訴えるような眼差しを注いでいた。

「ああ、ごめん、ごめんね。
 全然気づかなかった」

 慌てて立ち上がって、ブランコから離れると、女の子は「ありがとう」と満面の笑みで礼を言った。
 そうして、迷わずブランコに駆け寄ると、その上に足を掛けて乗っかり、すぐさま楽しそうに漕ぎ始めた。


 可愛いなぁ。
 子どもって無条件に愛しいからズルいよ。

 頑張らなくても、飾らなくても、ありのままで愛される存在が、とても羨ましい。


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