わたしとあなたのありのまま ‥2‥


「違うって。
 ほのかが考えてるようなことはしない。
 俺は、そんなに弱くないし、強くもない。
 全部中途半端なんだ」

 冬以はそう言って、自嘲するように笑った。


「田所は……
 そんなことわかってると思う。
 今更冬以が何言ったって、田所の気持ちは変わらない。
 もういいよ、もう――
 冬以も苦しまないで」

 何故そんな言葉が出たのか、自分でもわからない。
 ただ、冬以にもうこれ以上苦しんで欲しくない、そう思った。


「ありがとう」

 冬以は切なげに私を見詰めて礼を言い、泣きそうな顔で無理矢理に微笑んだ。

「そろそろ立てそう?」

 言って、軽い身のこなしで立ち上がる。

「うん」

 と答え、右手を冬以に向かって伸ばした。
 冬以は一瞬目を見張るも、すぐに照れ臭そうに微笑んで、それを掴んで私を引っ張り上げてくれた。


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