わたしとあなたのありのまま ‥2‥


「いや、俺、甘すぎるのはムリ!」

 冬以は全力で拒否。
 私の前腕と冬以の前腕がクロスしてバッテンを作った。
 そのままグイグイと押し返される。

 けれどもやっぱり冬以は力を加減しているようで。
 私の方がやや優勢だった。


 クッキーが冬以の唇にヒタッと触れた。
 途端、冬以は耐えかねたように今度は私の手首を掴んで、それを遠ざけた。

 ちょっと調子にのってやりすぎたかな。
 表情を窺おうと冬以の顔をマジマジと見れば、至極真剣な顔。


 ドキリ――
 とした。


 それは怒らせたかなという不安ではなく、他の何か。
 たちまち、冬以に掴まれた場所から、ざわざわと騒がしい何かが全身に広がる。


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