わたしとあなたのありのまま ‥2‥
「綾子。
ごめんね」
重い口を開けば、私の細くて消えそうな声ですら、やけに響き渡った。
隣の綾子が、バッと私の方を向き、目を見張る。
けれど、すぐにフッと笑みをこぼして、「いいよ、気にしてない」と言いながら、クルリと向きを変えて窓の外を眺めた。
私も綾子に倣って身体をゆるりと回転させる。
運動場もオレンジ色に染まっていた。
ユニホームやジャージ姿の男女も塗りつぶされたみたいにオレンジ一色で。
けれど、外はやっぱり眩しくて、私は無意識に目を細めた。
「今日、わたしは……
自分の想い全部を田所に伝えるよ。
そしたらスッキリするんじゃないかな。
思いっきり体当たりして、それで砕け散るなら、それはそれでいいと思う。
潔く吹っ切れる気がする」
ポツリ、ポツリと、自分自身に言い聞かせるように言った。