わたしとあなたのありのまま ‥2‥


「会いたかった?」

 机に腰掛けているから、田所の目の高さが私のそれと同じで。
 バカみたいなことを尋ねると、田所は答える代わりに瞳を微かに揺らした。


「会いたかった」

 今度は自分の気持ちを伝える。
 今日は、私の気持ちを伝えに来たのだから。

 答えてくれなくてもいい。
 私の想い全てが、田所に届けばそれでいい。


 田所が一瞬だけ、その整った顔に怯えた表情を覗かせた。
 それはすぐに消えたけれど、心がチクリと痛む。

 悲しくて、泣きたくなった。


「あのね、田所。
 私、『よりを戻して』って泣きつきに来たわけじゃないんだ」

 少しでも安心させようと、そんなことを口にした。
 けれど、余計に混乱させてしまったみたいで、田所はポカンとして首を傾げる。


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