わたしとあなたのありのまま ‥2‥


「自分の気持ちに区切りっていうか、ケジメっていうか。
 とにかくスッキリさせたくて。
 このままじゃズルズル田所のこと想い続けそうで。
 別にそれでもいんだけど、ただ……」

 やっぱり、自分の気持ちを巧く言葉にするのは至難の業だ。
 日本語がこんなに難しいと思ったのは初めてだった。

 もっと現国の授業ちゃんと聞いていたら良かった、なんて……今、後悔するとか。
 思わず、苦い笑みがこぼれた。


 それでも、田所はバカにしたりすることもなく、見たこともないような真剣な顔で、ジッと黙って聞いていてくれる。

 だから私も、意を決して言葉を繋げた。

「スッキリした気持ちで、田所のことを一方的にでもいいから想い続けたくて。
 無理に自分の気持ちを押し込める必要もないかな、とか。
 いやでも、きっとそんな器用なこと、私なんかに出来ないと思うけど」

 ああもう、何言ってんだか。
 でもここで引き下がったら駄目だ。
 萎えたらいけない、突っ走れ、わたし。


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