わたしとあなたのありのまま ‥2‥


 しゃがんだまま少しだけ身体を回転させ、田所と向き合うようにして膝を落とし正座した。

「嫌とかじゃないよ。
 ただ……
 やっぱりちょっと怖くて」

 田所の真剣な眼差しに照れる。
 本当に綺麗な顔しているなぁと、うっとり眺めながらも、田所が何も言ってくれないから、私は続けた。

「そういうことするのは田所と、って思ってるよ。
 だって、田所のこと大好きだから」

「このタイミングで告るかよ?」

 田所がプッと吹き出した。

「どのタイミングで告ろうが、私の勝手じゃん」

 またムッとして言い返せば、田所の右手が伸びてきて。
 私の左頬をそれで包み込むと、

「俺だって怖い」

 真面目くさった顔で囁くように言った。


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