わたしとあなたのありのまま ‥2‥


 断りづらくて、「あ、うん、そうだね」なんて。
 同意してしまって、内心ではとんでもなく後悔した。


 何をしゃべればいいんだろう。

 話題など全く思い浮かばず、途方に暮れていると、

「雰囲気、変わりましたね。
 すごく可愛いです」

 と。
 美少女せらちゃんからのお褒めの言葉。
 せらちゃんをチラと見れば、満面の笑みを浮かべている。

 お世辞でも嫌味でもなく、本心からの言葉だと言わんばかりの、一点の濁りもない澄んだ瞳がキラキラと瞬いて。


 もう本当に。
 どうしてこんな可愛らしい子が、山田の彼女なんだか……


 その眩しさに耐えきれず視線を逸らして俯いた。

「ありがとう」

 自分の爪先を見詰めたまま、素っ気なく返した。



 私はせらちゃんがどうも苦手だ。



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