わたしとあなたのありのまま ‥2‥


 彼女の穢れのない純真さに戸惑ってしまう。


 比べるべきではないのかも知れないけれど、どうしても自分が汚い存在のような気がしてしまって。

 そんな私の自己嫌悪の誘因であるせらちゃんが、とても疎ましく感じた。

 『疎ましく』とか……もうその思考自体が、腐っていると思う。
 そして尚更自己嫌悪。

 終わらない悪循環。


 早くこの場から、逃げ出したくて仕方がない。



「せらちゃん、幸せそうだよね」

 若干嫌味ともとれる言い回しだ。
 けれど、やっぱりせらちゃんは真っ直ぐに受け止め、嬉しそうに顔を綻ばせると、

「はい、幸せです」

 と答える。


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