わたしとあなたのありのまま ‥2‥
「さっきあげたやつ、はめて見せて」
笑いを必至に噛み殺しながら、田所が言った。
それでも顔は、クシャリとした笑顔のままだったけれど。
その笑顔はキュンキュンくるからやめて欲しい。
心が落ち着かない、巧く動けない。
でも見たくて仕方がない。
ぎこちない動きで田所に貰ったカチューシャをはめた。
鏡も何も見ずに適当に。
巧くはまっていなかったのか、田所が少しずらして直してくれた。
そして髪を指で梳かして整えながら、穴が開きそうなほど見詰めてくる。
その瞳は優しい光を含んでいて、吸い寄せられて呑み込まれてしまいそうな底知れない引力を感じた。
みるみる身体が熱を帯びて、どこか奥深いところがムズムズしだす。
私の身体全部が田所を欲しているのだと自覚して、無性に恥ずかしくなった。