魅惑のプリンスと最後の歌声

プープーー!


………本当なんだ


これは行くべきか、行くまいか…


プープーーー!!


またしてもクラクションが鳴る


あーもう!!


行けばいいんでしょ!!


覚悟を決めた私はおもむろに立ち上がってこういった


「…っ……先生、頭が痛いんで……」


私は頭が痛いふりをした


「大丈夫か?もういいから保健室行ってこい」


……楽勝だね


サボるときは静かに弱々しく振る舞うのが必殺技


「…咲夜大丈夫?」


夏木が私を心配そうに見てくる


「…ごめん。今日は先帰っててね」


…ごめんね


秘密で椿と会うなんて友達として最低だ






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