魅惑のプリンスと最後の歌声

車は私の知っている町を抜け


あっという間に知らないところを走っていた


「………♪…♪♪」


「?」


突然、椿が鼻歌を歌い出した


「♪…♪♪」


…綺麗な声


椿が歌手なのもちょっと納得…


「…それ、何ていう曲?」


そう聞くと椿は私をちらりと見て目を細めるだけだった






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