甘く、甘い、二人の時間
「何で、よりによって元彼に送って貰う事になるわけ?ちゃんと説明して?」
「……」
堪えようとするのに涙がこぼれてしまうから、必死に手で拭う。
泣いてる場合じゃない。
ちゃんと説明しなくちゃ。
だけど気持ちとはうらはらに涙がどんどん流れるから、堪えるのに必死で言葉にならない。
「昨日の電話でさ、様子がおかしかったのは、その元彼のせい?」
「……」
昨日の、電話……。
そうか、すぐに切ったから。
でもそれは、やきもちを妬いたから。
あれ以上あの彼女の声を聞きたくなかったから。